油(脂)を制するものは健康を制す!?

さーて、情報の厚い脂質ですよ!

多分何回かに分けて書くと思います。


まず「脂質」とは

1、水には解けないが、エーテルやベンゼン、クロロホルムのような溶剤に溶ける。

2、加水分解により脂肪酸を遊離する。

3、鉱物油と違って、生物体に利用される。


とのことです。なかなか難しい言葉だらけですよね。

ま、この辺のことはおいおい書くとして、脂質と聞くと多くの人は「ぜい肉」とか「脂肪」をイメージするでしょう。


脂肪を取るとなぜぜい肉になるのか?といったメカニズムは

脂肪(トリグリセリド)が体内に入ると

⬇︎

モノグリセリドとなりこれが腸から吸収され

⬇︎

体内で再合成されてトリグリセリド(脂肪)となり体脂肪として蓄えられる。


という流れです。

少し話は逸れますが、このトリグリセリドとかモノグリセリドの「トリ」とか「モノ」は実はギリシャ語の数の数え方で「モノ」は1、「トリ」は3です。

私たちの生活の中でもこの数え方を使った呼び名は結構あります。


まずはこのブログのタイトルにもある「トアイアスロン」の「トライ」は「TRI(トリ)」の英語読みから3種類という意味ですし、「モノ」を1と捉えた言い方は「モノラル」とか「モノレール(1本の線路)」などがあります。


で、トリグリセリドの「トリ」は「O=C」と言う形の2重結合の数が分子構造の中に3つあるグリセリドということです。

モノグリセリドは2重結合が1つです。

体内に入る前に2重結合が3つある脂肪を取ったら、腸管で吸収されて2重結合が1つの脂肪に変わる。そして再び2重結合が3つになる。このメカニズムから最初から2重結合が3つない油(脂肪)を取れば、体内でトリグリセリドにならず、体脂肪が蓄積されないだろうという考えから開発されたのが「エコナオイル」です。

「ジアセルグリセロール」が多く含まれている油です。

当初は「特保」認定を受けていましたが、「ジアセルグリセロール」に発がん可能性成分が他の精製植物油より多く含まれているとして、2009年に特保認定取り下げとそれ以降の販売自粛となっております。


今回の最後に、「油」と「脂」の違いを勉強したので書いておきます。

「油」は常温で液体の油のことで、「脂」は常温で個体の脂のことです。

「融点」や「沸点」と言う言葉は聞いたことがると思いますが、脂(油)に関しては沸点は相当高く通常は議論されないそうです。

ですのでほとんど「融点」の違いで種類や成分を見ていくとのことです。

たしかに油が気体になってるところを見たことがないですよね。


次回はいろんな脂肪酸(油、脂)について教えていただいたので、食生活に役立つ脂肪酸の取り方として書いてみたいと思います。


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